早稲田大学 PoC Fund Program 2021年度 研究課題 5件の採択を決定
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早稲田大学アントレプレナーシップセンターでは本学の研究成果・技術シーズをもとにしたベンチャー企業の設立・事業化による社会実装をめざして、2020年よりPoC(概念実証)プログラム「早稲田大学 PoC Fund Program」を開始し、研究者の技術シーズをもとにした大学発ベンチャーの創出を支援しています。
本プログラムは早稲田大学提携ベンチャーキャピタルであるウエルインベストメント株式会社、Beyond Next Ventures株式会社などの支援を得ながら、大学発ベンチャーの創出を目的とする支援プログラムと(タイプA 最大200万円の助成、タイプB 最大1000万円の助成)、2020年9月に本学が採択された科学技術振興機構(以下、JST)研究成果展開事業 社会還元加速プログラム(以下、SCORE)大学推進型を財源としたプログラム(タイプS 500万円(増額可))の二本立てのプログラムとなっています。
2021年度 研究課題5件の採択がついに決定
2年めとなる2021年度の学内公募は5月に締切られ、厳正な審査(1次:書面審査、2次:面接審査)を経て、研究課題5件(いずれもタイプS)の採択を決定いたしました。
- 感温塗料計測による半導体熱設計の革新
創造理工学部 総合機械工学科 松田 佑 准教授,
創造理工学研究科 総合機械工学専攻 修士2年 安倍 悠朔 <PoC活動実施代表> - 鉄鋼部材の塗装前工程を革新する自動研磨ロボットの事業化
創造理工学部 総合機械工学科 石井 裕之 准教授 - 耐海水性電気2重層容量を利用した海中通信
基幹理工学部 電子物理システム学科 川原田 洋 教授 - コオロギにおける有用共生微生物スクリーニング法および効率的な微生物給餌法の開発
先進理工学部 生命医科学科 朝日 透 教授,
先進理工学研究科 先進理工学専攻 一貫制博士3年 早川 翔大 <PoC活動実施代表> - 気相で保存できそのまま使える高分子とタンパク質の複合化分子認識・センシング材料の開発
先進理工学部 生命医科学科 武田 直也 教授
採択された5件の研究課題は、ビジネスモデルの仮説立案検証や市場調査等のための研究開発費が支給されるほか、本プログラムが指定するアクセラレーターによる定期的な助言・支援(ハンズオン的支援)、各種トレーニングプログラム等の受講やピッチコンテストなどを通じて、ビジネスモデルのさらなる現実化・高度化を目指してまいります。
2020年度採択の研究課題からは既に起業が実現
2020年度タイプS研究課題の研究代表者(Demo Day終了後)
2020年度採択の研究課題5件は2021年3月の成果発表会Demo Dayをもって本プログラムによる研究活動を終えました。その成果として、三宅丈雄教授(情報生産システム研究科)による起業※が実現しています。 (※「ハインツテック株式会社」2021年7月起業)
アントレプレナーシップセンターは、早稲田大学 PoC Fund Program を通じて、研究成果をもとにしたベンチャー起業創出を加速させ、早稲田オープンイノベーション・エコシステムの実現をさらに推進していきます。