「コオロギにおける有用共生微生物スクリーニング法および効率的な微生物給餌法の開発」プロジェクト
代表:朝日 透(先進理工学部 教授)、早川 翔大(先進理工学研究科 一貫制博士3年)
コオロギは、家畜・養魚用飼料や食品における次世代の代替動物性タンパク質源として注目されている。現在、コオロギを起点とする低環境負荷かつ持続可能な「循環型食料生産」のために、コオロギ向けのエコフィードとして穀物や加工食品の残渣の利用が検討されているが、低い飼料効率が問題となっている。そこで本研究では、エコフィード成分を効率良く分解する腸内細菌の新規スクリーニング法の確立を目指し、本法により単離した細菌の効率的なコオロギへの給餌法を検討する。研究開発実施期間終了時期に本成果に基づく特許取得を目標とし、次世代動物性タンパク質生産における腸内プロバイオティクス戦略を先駆けて確立する。顧客は、昆虫食を主要ビジネスとして展開する企業や欧米・東南アジア諸国でコオロギファームとする。